珍獣日記②(2026.1.3~1.10)

来る2026年2月3日、KADOKAWAより私の初の長編小説『珍獣に合鍵』が発売されます。この「珍獣日記」は、『珍獣に合鍵』をたくさんの方に手にとってもらえたらいいなという願いを込め、発売日までの期間限定で公開を前提に執筆したものです。

2026年1月3日(土)

『珍獣に合鍵』のゲラと仕事の繁忙期に追われた12月と、年末年始の実家帰省×2を無事に乗り越え、ようやく「休み」がやってきた!

と思ったのに、深夜にはっと目覚めたら喉が激痛だった。乾燥でひりひりする、とか、ちょっと違和感が、とかとは全然違うレベルのやつ。発熱の兆候はなかったのでなんとか丸まって再度眠りにつく。

10時過ぎに起き出す。身体はしゃきしゃき動くし熱もないが、これから具合が悪くなってきそうなぞわぞわむずむず感を背中に覚える。

ピルを飲み忘れて妊娠する夢を見た。ちなみに初夢は、仕事で取引先からかかってきた電話を取れず、ばたばたしていて折り返しの電話をしばらくかけられずにいたらクレームが来る夢だった。絶妙に現実に起こりそうで最悪だ。

年末年始家を空けていたので冷蔵庫に食材がなく、起きたらふたりで買い物にいこうと話していたが、体調が微妙なので夫にひとりで買い物に行ってもらうことに。寝込むほどの倦怠感はないが、何もする気は起きずソファで転がっていた。Xやnoteをただ意味もなく眺める。コーヒー豆だけなんとか挽いて湯を沸かし、夫が帰ってきたタイミングでコーヒーを淹れることに。スーパーで食料を調達した後で近所のおいしいパン屋のパンを買ってくる、と言って出かけた夫は、パン屋が大行列で買えなかったと言ってしょんぼりしていた。年末年始の蕎麦や豪華なおせちを食べ尽くした人たちがあのパン屋のパンを並んででも買いたい気持ちは痛いほどよくわかった。私たちもそうだもの!

パンがなければおまんじゅうを食べればいいじゃない。というわけで、義弟夫婦の家に行ったときにもらったおまんじゅうを食べてコーヒーを飲んで腹ごしらえ。我が家のコーヒーが一番おいしいですわ、と言い合う。我が家のコーヒー豆も近所のおいしいパン屋さんのものです。暮らしの豊かさの大部分が近所のおいしいパン屋さんによって担われている。

昼食は夫が作ってくれた。私は、何もしなくていいと言われて完成まで本当に何もせずソファでぼんやりしていた。土鍋を見せられたりスープの香りを嗅がされたりして「さてなんのメニューでしょう?」「風邪のときのごはんと言えば?」と言われるも、頭も鼻も働いていなくてさっぱりわからなくて申し訳なかった。

しばらく待って完成したのは鍋焼きうどん。私の分はミニ土鍋に盛り付けられている。ぱかっと開けたら湯気がもくもく出て、猫の顔がプリントされたかわいらしいなるとやら赤色が美しい金時人参やら立派などんこやら、そのほかにもかまぼこや油揚げやネギや卵などのたっぷりの具材が入った豪華な鍋焼きうどんだった。夫の作るものはいつも手が込んでいておいしいけれど、私の体調が悪いときは特にそれが顕著である。お醤油ベースのやさしいうどんはコシもあって具沢山でおいしかった。

今晩は、夏冬恒例のハロプロのメンバー全員が出るコンサート(通称ハロコン)のチケットをとっていた。もちろん無理して行くつもりはないが、熱を測ると平熱よりはやや高いけれど発熱というほどでもない。ベッドに横になって様子を見ることに。

3時間ほど眠り、目覚めると大分すっきりしていた。喉の痛み以外に目立った症状もないし、インフルエンザのときのような悪寒や節々の痛みもない。私が起きると夫がベッドまでやってきて、何かしてほしいことある?と訊いた。こういうとき普通は、何もないよ大丈夫、と答えるのだろうが、はちみつ生姜湯が飲みたい、生姜たっぷりめで、と堂々と要求した。生姜ふたかけ入ってるよ、と言って手渡されたマグカップを両手で持って少しずつ飲む。生姜で身体が温まって、全部飲みきる頃にはかなり元気になっていた。

というわけでマスクと防寒対策乾燥対策をしっかりしてライブに行くことに。

Hello! Project 2026 Winter -Silver Trails-@品川ステラボール

まだ各地でのライブが控えていて、セットリストやユニットについてつぶやくとネタバレになるので感想は省略するけれど、ひとつだけ。

モーニング娘。26が歌う「What is LOVE?」を初めて生で聴いた。『珍獣に合鍵』の執筆中、編集者とやりとりしながら、この曲のサビの「たった一人を納得させられないで世界中口説けるの」という歌詞を度々思い出していたので感慨深かった。たった一人に向けて書くこと、たった一人に全力で向き合うこと。そうしなければそのたった一人を納得させられるわけがないし、それができなければきっと世界中の誰にも届かない。そう自分に言い聞かせて書いていた。

何にせよ本当にすばらしいライブだった。日中体調が悪かったことを一切思い出さなかった。

帰宅。夫が生姜たっぷりの鶏鍋を作ってくれた。手伝わなくていい、じっとしていて、と言われるので、私はライブのセトリを見返してにやにやしたりしていた。鶏鍋はとてもおいしかった。入浴して寝た。

1月4日(日)

身体のだるさが復活!何度か熱を測ると37度台を行ったり来たりという感じ。寝込むほどしんどくはないが頭を使いたくはない。

SNSに上げられていた『速く、ぐりこ!もっと速く!』の感想に、ちょっとひゅっとしてしまう言葉を発見する。私がひゅっとしてしまうだけで誰も悪くない。しかしひゅっとしてしまったので一旦SNSを閉じる。本を読もうと思う。

朝食は昨日の鍋に卵と米を入れた雑炊と、一昨日実家帰省のときに母からもらってきたおせち。アップルパイが食べたいよう!とわがままを言って夫に作ってもらう。

その間私は文フリ東京で購入した遊牧菜々『また編集者になってしまった』を読んでいた。前半の転職活動のレポートはnoteで拝読していたが、その後の日記パートもいい。彼女の文章の明瞭さと自己分析の正確さよ。キャリアカウンセリングというものを自分も受けてみたくなった。そしていつかまた彼女の小説を読みたい。

アップルパイとコーヒーでランチ。夫のアップルパイは林檎の甘みが強くパイ生地がさくさくに焼き上がっていて大変おいしかった。喉の調子が悪いからかコーヒーは味がよくわからない。

アップルパイを食べた後、干し柿も食べる。夫は、私が体調不良のときいつも高価な干し柿を買ってくる。私は干した芋や果物が好物なのでもりもり食べた。

その後も横たわったり文フリで買った本を読んだり。本当は締切が近い原稿をやるか資料を読むべきなのに、頭がもんやりするので全然その気になれない。休み休み、針山『あの家に住む7人の』と壁園佳『産まれたての日々』を読了。針山家のファンなので、女7人暮らしが終わってしまい勝手にさみしい。でもちっさんは高校生になり、5人も新しい家に引っ越し新しい暮らしが続いている様子を読んで勝手に安心した。壁園佳さんの文章は初めて読んだけれど、息つく間もなかった。家庭内暴力などの内容が含まれることは知っていたので、体調不良の今読み切れるかなと思ったけれど杞憂だった。「憎んでもいい」「被害者であり、加害者」の章が特に印象的だった。公開している日記に自分の実体験を織り交ぜたこの本の感想を書くのははばかられるのだけれど、なんていうか、書いてくれてありがとう、いや「くれて」って言うのもおこがましいな、とにかく壁さんが産まれてきて生きていてこの本を作ったことありがとう、と思った。

私の書くエッセイや日記は時折「赤裸々」と言われる。自分でも「赤裸々」という言葉をキャッチコピーのように使っていた。しかしこれが最近あんまりしっくりこなくなってきた。裸じゃないよ。服着てるよ。

夫が私の代わりに、予約していたエンハーブの福袋をとりに行ってきてくれた。早速「冬風はねかえすいよかんエキナセア茶」を淹れて飲む。もう冬風邪ひいちゃってるよ、と思ったけれどその風邪ではなかった。

夕飯は夫作のお雑煮スープに、山形の義弟夫婦からお土産にもらったみそ餅。みそ餅というものを初めて食べたけれどびっくりするくらいおいしかった。山形名物で好きなものはたくさんあるけれど、これはその中でもトップに君臨するかもしれない。なにせ、そのままでもとても美味しいつきたての餅に、特製の味噌と私の大好きなくるみを加えてのし餅状にしているのだ!!!おいしいに決まっている。かりかりに焼くと味噌の香ばしい匂いがして、かじるとふかふかにやわらかい餅の中からくるみがざくざく出てくる。毎年年始に取り寄せたいくらい好みだ。体調悪いのにひとりで3つも食べた。

寝る直前、なんだか倦怠感が抜けて急に元気になったぞ?!と喜びいさんで熱を測るもまだ37度台だった。あげはさんから、明日遊べる?とLINEが来たけれど泣く泣く断る。

1月5日(月)

起床。昨日より絶対体調がいい。熱も36度台。喉の痛みも緩和している。かすかすだった声も腹から出る。うれしくて、台所で朝食を用意している夫の側に行って意味もなく「盛れ!ミ・アモーレ」を歌い踊る。元気になってよかったねえ、と言う夫の声も元気でうれしそうだ。

朝ラー。正月に祖母がくれた塩ラーメンを夫が茹でて、まいたけとネギとちくわをのっけてくれた。さっぱり食べられてよい。私も元気になったので、炭酸水を作ったりレモンはちみつヨーグルトを器に盛ってきびきび準備したりする。昨日一昨日は食事の支度から片付けまで全部夫に任せていたことを思えばものすごい回復だ。

新年初出社の夫を見送ると、久々にハイテンションで過ごした反動でソファでぐったりした。愚かだね。

ちゃんと元気になったので文章も書ける!けれどまずは惣田大海水『死ななくてよくなった後の日日3』を読む。日常生活について書きとめられたパートとカウンセリングについての記録の文体がまるっきり違って、その往復をこちらは見守ることしかできない。カウンセリングが日々の生活や親との関係性に影響を与えているのもわかって、はあ凄いもの読んだ、という感覚になる。時折、イベントなどで惣田さんにお会いした日の私についての記述が出てきてうれし恥ずかしだった。

昼食は、昨晩夫が用意してくれた味噌煮込みうどんを食べる。ミニ土鍋にスープ、火を通してある具材の皿、割り入れる卵、冷凍うどんがちゃんと準備されていて、作り方の手順のメモまで添えられている。至れり尽くせりすぎる。いくら体調不良だったからといっても、甘やかされすぎている。味噌煮込みうどんはとてもうまくて身体があたたまった。これは自画自賛ですが卵の火入れが完璧だった。私は体調不良でも食欲は落ちないのだけれど、調理する気力がないせいで熱が下がるまでろくなものを食べないことが多かったので、栄養あるごはんを作ってくれる人のありがたさをしみじみ感じた。

午後、仕事と執筆。それからこの日記の編集も。

夜になって、夫が帰ってくる時間を見計らって買い物に出る。昨日もどこにも行かなかったので外出が久々。弁当作りのための食材調達を終えて夫と合流して帰宅。帰り道で、「今ね、スーパーでピーマンの副菜を作るって決めてたからピーマンをかごに入れていたのにメインのおかずをささみとパプリカの塩炒めにしようって思いついちゃってパプリカもかごに入れちゃったんだよ、ピーマンとパプリカなんてほぼ一緒っていうかきょうだい?親戚?みたいなもんじゃんね、私ここ一週間くらいずっと人が作ってくれたものをただ食べてて全然料理してなかったからさ、料理初心者に戻っちゃったかもしれないよ、料理初心者っていうか料理赤ちゃん?おぎゃーって」などとノンストップで喋り続けていたら、元気そうでよかったね、と言われた。夫はひとつの弁当にパプリカのおかずとピーマンのおかずが同居していても気にしないとのこと。

夕飯は夫が焦がし野菜のポトフを作る。今年初洋食でテンションが上がる。大根やにんじんがほくほくして大変うまい。たっぷりにんにくも入っていてウインナーの出汁も出ていてよきものを食べた。マスタードや粉チーズで味変するとうまみが拡充した。

風呂上がり、私が元気をもてあましているので夫とSwitch2で五目ならべとリバーシの対戦をやった。私はあらゆる頭使う系のゲームがアホほど弱く、五目ならべもひたすら負けまくった。ちなみに神経衰弱も暗算も全然できない。数年前にかかったコロナの後遺症を疑っているが、コロナ以前、子どもの頃からずっとこうだったような気もする。ただ、リバーシだけは前職の通勤電車の中でひたすらやっていた時期があり(というかリバーシしかできなかった。多分『花束みたいな恋をした』の麦くんのパズドラと同じ感じのやつ)、そのおかげで夫に勝てた。いいのか悪いのか。23時過ぎに就寝。

1月6日(火)

明け方に目を覚ましたら悪寒とずるずるの鼻水でしばらく眠れなくなる。あれ、おかしいな。

それでも6時過ぎに起床して夫の弁当を作る。夫が寝ぼけて台所にやってきて小さい子みたいだ。と思ったら夜中に私が体調悪そうだったから心配して来てくれたらしい。ありがとう多分大丈夫。

自分が料理初心者に戻っていることを踏まえ、久々の弁当作りでおかず何品も作るのはハードルが高いと判断して、具沢山の焼きそばを作りランチカプセルによそるだけにする。紅生姜も忘れずに。

朝食の味噌汁を用意するのもおっくうで、まだ本調子でないことを実感する。尾道で買ってきたしそ昆布があるので、朝食はお茶漬けにしようと思い立つ。薬味を刻んでしそ昆布を器によそって出汁汁も用意して、夫を起こしに行く。朝ごはんはお茶漬け祭りですよ!と叫んだら、お茶漬け祭り?とほけほけしている。

お茶漬け祭りは準備が楽で洗い物が少ないのでよい。しそ昆布は昆布がふっくらしていて存在感があった。

コーヒーを淹れている間にりんごを剥いてもらい、さらにお年賀で弟夫婦からいただいた薫るバターサブリナも食べる。これ大好き。

夫を送り出し、威勢良く執筆に励んでいたところであれ、なんか身体が熱いぞと気づく。熱を測ったら37,8度で、この4日間で一番高い。風邪、治ったと思っていたのに。昨日も一日元気だったのになぜ。午後から本屋さんに行くつもりだったけれど泣く泣くキャンセル。体調が悪い感じはしないけれど人にうつしたら大変だ。夫に体温計の写真を送りつける。

相変わらず食欲はあるのでお弁当用に作った焼きそばの残りを食べた。全然足りなくて卵かけごはんやお菓子も食べた。そして熱でぼけっとしながらなんとか原稿を進めようとする。自身のサイトに「珍獣日記①」もアップした。

仕方なく17時30分からの病院の予約を取る。ふたつきに一度この病院の消化器内科に通っているからかかりつけ医院と言えるかもしれない。WEB予約したら、内科のあるフロアでなくいつもの消化器内科のフロアに来るようにという連絡が来た。かかりつけ医だから特別対応なのかもしれない。やったね。

行ってインフルエンザとコロナの検査をしてもらうがインフルエンザは陰性。コロナの検査結果は明日午前中に連絡が来るとのこと。処方された薬を薬局で受け取り、仕事帰りの夫と合流して帰宅。長谷川あかりのカレーの本のレシピに載っている海老のビスク風クリームカレーを作ってもらって食べた。私が明日の昼にも食べられるようにレシピの倍量作ってくれる。「倍量」、好きな言葉だ。

普段飲んでいる薬に加えて今日処方された薬もあり、夕食後に計10錠近く飲まなければならずわけがわからない。もうお手上げ。

数時間経つと薬が効いてきた。これで元気になるはず。

1月7日(水)

6時過ぎに起床。熱も下がっていたので夫の弁当を作る。

ピーマンを細切りにしてクリームチーズと醤油とオリーブオイルと鰹節で和える。ピーマンのおかかチーズ和え。それから半分に切ったミニトマトと叩いた梅干しとごま油を和える。ミニトマトの梅和え。メインにパプリカとささみとネギの塩炒め。いずれも長谷川あかりのカレー本のレシピ。隙間に尾道土産の昆布を詰めた。パプリカとピーマンが同居している問題はあるが、彩りのいいお弁当になったのでよしとしよう。朝食は昨日のカレーの残りとごはん、お弁当に入れたピーマンのおかかチーズ和えの余り。食後にコーヒーも飲む。

夫を見送ってしばらくぐったりし、それから仕事に着手する。

去年の年末に一年を振り返って2026年の目標を考えたときに、「生き延びる。書き続ける」という言葉が浮かんだのだが、本当にそれ以外にないなと思った。体調を崩すと思うように書けなくなることを新年早々痛感してしまったので、ここからがんばりたい。

病院から、コロナの検査結果が陰性だったとメールが来る。

コロナ陰性が判明したので、昼食にカレーの残りと冷凍していたパンを食べてから国会図書館に調べ物に行く。久々の遠出。気力がなくて化粧ができなかった。1月2日を最後に化粧していない。適当な服にマスクをつけて出かける。久々すぎて、キャミソールを着るのに頭から被らずに足元から履いてしまった。

乗り換えで渋谷を通り、人混みが無理すぎて熱が上がったような気がする。

国会図書館で『随風03』原稿のための調べ物をして、最寄り駅で買い物して帰宅。夕飯は長谷川あかりレシピのもずくトマト鍋を作る。夫が帰ってきて、ハロステを観ながら一緒に食べた。

1月8日(木)

演劇部に所属していて、学校内の発表で本編の劇に出ないでアフタートークだけ出る夢を見た。

冷凍ご飯を切らしていて、急遽焼きそばを朝食にすることに。夫と一緒に台所で支度をしているときにブレーカーが落ちた。暖房と電子レンジと電気ポットを一緒に使ってしまったのだった。久々にやらかした。気持ちも真っ暗になるが、夫の作った焼きそばはおいしかった。具材を炒める前にラードで麺を焼き付けていた。おいしいはずだよ!

食後にコーヒーとサブリナ。まだ喉や鼻の調子も悪いし寒いしで、出社したくなくてぐずぐずする。

出社したらしたで、それなりに仕事をこなす。えらい人が、年明けの世界情勢に触れながら新年の挨拶をした。

暮らしとはトイレットペーパーの補充であるが、仕事とはコピー用紙の補充であったなあ、としみじみする出勤一日目。

体調を崩してから夫以外の人とほぼしゃべっていなかったので、久々にいろんな人と話しているうちに喉の調子が悪化する。咳き込む回数が増えて声ががらがらになる。鼻がずびずびして集中力がまったく持たない。処方された薬もちゃんと飲んでいるのになんで。

年が明けてからキックボクシングに行けていないので身体が重い。

退勤して原稿をやる。

夕飯は夫が作ってくれたせいろ蒸しと味噌キムチスープ。夫の作るせいろ蒸しは見た目が華やかできれい。ネギと酢醤油のたれがとてもさっぱりしておいしかった。

夫がお弁当メニューで悩んでいたので、おにぎりにして一緒に握るのは?と聞いたら、もっとちゃんとしたもの作るよ、と返ってきて、おにぎりだってちゃんとしてるじゃん!と怒ってしまった。夫の発言も「手抜きはいけない」という規範意識から出た言葉ではなく「おいしいもの、相手の好きなものを作って食べてもらいたい」という愛ゆえの言葉だとわかってはいるけれど、愛も気づけば規範になって、与える側も受ける側も縛ってしまうから難しい。

1月9日(金)

げほげほ咳き込んで何度も目が覚める。

朝食はくるみとなめたけの炊き込みご飯と切り干し大根の味噌汁。コーヒーを淹れ、夫が職場でもらってきたお土産のパイナップルケーキを食べる。また台湾に行きたい。

出勤して仕事を無でこなす。なるべく声を出さなくてすむようにスケジュールを調整したので、黙々と作業をする。合間に原稿も書く。

お弁当はランチカプセルに入れて持参したボロネーゼスパゲッティ。

『珍獣に合鍵』の契約書が送られてきたので確認をする。

年末から連絡が途絶えていた取引先にメールを送った。すぐ返事が来て一安心。

喉と鼻の調子が悪いし悪寒もする気がするので、終わっていない仕事を残して早めに退勤。

原稿をやるも思うように進まない。気づけば資料読みに没頭してしまって、学生時代と変わらないなという気持ちになる。

夫が帰ってくる。朝、今日は某商業施設の福引きに挑戦すると言って抽選券4枚を握りしめて出かけたので、一等の銀座久兵衛お食事券をよろしく頼むと言って送り出したのだが、ポケットティッシュ三つと干支にちなんだ馬の顔のキッチンスポンジを握りしめて帰ってきた。馬のキッチンスポンジに「久兵衛」と名づけて棚に飾った。

夕飯は、長谷川あかりレシピの豚肉と小松菜の塩レモン粥の予定。でも夫が帰ってきたところで冷凍庫にストックごはんがなかったことに気づいた。炊いておけばよかった。今から炊いたら時間がかかるので、急遽具沢山のレモンナンプラー鍋に変更した。あっという間に完成し、もりもり食べた。

1月10日(土)

夜中にげほげほ咳き込んで何度も目が覚める。どろどろした黄緑色のいやなアレが喉と鼻の間をひたすらラリーしている感じがする。ちゃんと薬も飲んでいるのに風邪が全然よくなる気配がないのは一体どういうわけなのだろう。

朝食は炊きたてごはんとビスク風カレー。食後にコーヒーを淹れ、りんごを食べる。

夫の作ってくれたおにぎりでない弁当を持って出勤する。コピー機にコピー用紙を補充しようと思ってストック棚の前に立って驚いた。アスクル!おまえアスクルのコピー用紙じゃないか!久しぶりだなあ!

昨日終わらなかった仕事を爆速でやる。打ち合わせをやるも、まだ身体が労働に慣れておらず調子が出ない。夫が作ってくれたお弁当はごはんに鮭フレーク、蓮根と鶏肉の甘酢揚げ、春雨ときゅうりとハムのサラダに甘い卵焼き。

夕方帰宅して原稿をやった。ここのところ体調がひどくて、書いても書いても全体像が見えなかったけれど、ようやく少しずつ霧が晴れてきたような気がする。しかし文字数が多いので完成まではまだかかりそう。

夫の母がもうすぐ誕生日なのでプレゼントを送ることに。かわいい便せんを出してきて手紙も書いた。カラフルなペンを使ってデコる。HAPPY BIRTHDAYの文字の横に風船を描こうと思って裏紙に練習したらなぜか精子にしか見えなかったので描くのをやめた。

夕飯は具沢山のほうとう。平べったい麺が好きなのでうれしい。かぼちゃが甘くてほくほくした。よい週末だ。